新聞記者を辞めた理由

2019.06.17 (月)
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【新聞記者を辞めた理由】

 

お客様からときどき聞かれる質問のひとつに
「どうして新聞記者を辞めたのですか?」
があります。

 

もしかしたらお知りになりたい、
という方もいらっしゃるかもしれないので、
その理由をここでシェアしようと思います。

 

辞めた原因を一言でお答えすると
「楽しくなくなったから」
です。

 

ずいぶんと時間を遡りますが、
モノを書く仕事に就きたいと考えていた若かりし頃、
いくつかの会社の面接を受けて採用されたのが
都内のある新聞社でした。

 

入社した当初、
自分の書いた記事が紙面に載ったことで
「社会の役に立てているかもしれない」
と手放しで喜んでいたのですが、
ある程度の時を経て、
仕事そのものがあまり楽しくなくなりました。

 

辞書を引くと、新聞とは
「ニュース、意見、特集など大衆が関心をもつ情報を提供する日刊や週刊などの定期刊行物」
と定義されています。

 

この情報のなかで重点的に報道される比率が高いのは、
やはり事件性のあるニュースです。

 

どちらかと言えばネガティブな内容になることが多く、
喜怒哀楽で表現するなら「怒」や「哀」となります。

 

毎日この「怒」や「哀」に触れて伝え続ける仕事は、
僕には合っていなかったようで、
「喜」や「楽」をもっと多く扱えば良いのになあ、
などと考えたときもありました。

 

とはいえ、どのネタをどの程度扱うかは会社の方針もあり、
僕の一存などで決められることではありません。

 

なので働き始めて数年が経過してからは、
「もし退社してフリーランスになったらどうなるだろう?」
と想像しては、ワクワクしたり不安に駆られたりする日々を
過ごすようになっていきました。

 

この新聞社では、記事の書き方から写真の撮り方、
インタビューのやり方、批判精神や倫理観に至るまで
たくさんのことを学ばせてもらい、
それらが僕の現在の活動の基礎になっているので、
本当に感謝しています。

 

ですが、僕は仕事だけでなく人生も
「楽しいこと」を追い求めていきたいというスタンスなので、
結局、退社してカメラマン・ライター・インタビュアーとして
活動することを選びました。

 

やり甲斐、報酬、地位、名誉、社会貢献など
仕事する上での優先順位は人それぞれだと思いますが、
僕は「楽しさ」に最も重点を置いています。

 

その結果、例えばカメラマンのお仕事では、
事件現場に出向くような撮影ではなく、
保育園の日常風景や起業家の講演イベント、
ジムの取材、結婚式、プロフィール写真など
僕自身も楽しくなる被写体だけを撮らせてもらっています。

 

ライターのお仕事も
書きたいことを書きたいように書かせてもらえるエッセイや、
世の中で流行っている言葉をお伝えする用語解説、
多くの人に読んでもらいたいと思う書籍のレビューなど、
こちらも楽しくやらせてもらっています。

 

インタビューについては毎回、
どなたかの人生や心の中を覗かせてもらえるので、
とても貴重な経験ですし、興味深いです。

 

もちろん、どのお仕事にも大変な部分があり、
目の回るような忙しさで休みが取れないこともありますが、
それらを相殺しても余りある「楽しさ」があるので、
お仕事をさせてもらえることに感謝しかありません。

 

ちょっと話が脱線してしまいましたが、
そういうわけで「楽しさ」を求めた結果、
新聞記者のお仕事からは離れることになりました。

 

これから先も
「どんな楽しいことが待っているのかな」
と考えるとワクワクしている今日この頃です。

 

長い文章になってしまいましたが、
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

 

お仕事の現場でお会いできるのを楽しみにしていますので、
これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

カメラマン・ライター・インタビュアー
はにわ

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