【女優・奥沢侑生の舞台がなぜ素晴らしいのか】

2017.06.24 (土)
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先日、女優・奥沢侑生主演の舞台「夜叉ケ池」を生で観る機会に恵まれた。

 

奥沢氏とは広尾88スタジオを通じて懇意にさせていただいているが、
僕の知っている彼女は演奏家「シンギングボウル・コンシェルジュ」であり、
主にSNSの効果的な利用方法を伝えるビジネス講師。

 

劇団「Project*Rocca」を主催する演出家であり、
女優・奥沢侑生を見たのは今回が初めてのこと。

 

昭和初期に建てられたという趣のある会場は、
都内の喧騒からかけ離れた、
どこか懐かしさを感じさせる民家。

 

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今回はそんな「夜叉ケ池」に焦点を当て、
カメラマンという立場から女優・奥沢侑生、
そして彼女の手がける舞台の魅力を探ってみようと思う。

 

1.演技が素晴らしい

 

僕は演劇の世界を全く知らず、
演技に関しても素人だが、
そんな門外漢の自分にも
声色や表情、動作でどんどん訴えてくる奥沢氏の演技。

 

その迫力に目を離せない凄まじさを感じた。
「スイッチが入っちゃうとね」と語る彼女、
どこにそんな力強さがあるのか本当に驚かされた。

 

「この女優を撮りたい」
と思わないカメラマンはいないのではないだろうか。

 

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2.シンギングボウルの演奏が素晴らしい

 

奥沢氏は主役でありながら、
シンギングボウルの演奏も担当しており、
ほぼ1時間半にわたって出ずっぱり。

 

その間、効果的にシンギングボウルの音色が会場に響いており、
演出家であり演奏家でもある奥沢氏の魅力が
これ以上ないくらい振りまかれていた舞台だったと思う。

 

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3.役になり切っていた

 

プログラムを見ると、今回の舞台の出演者は約20名。
開場時に受付や案内をしていたのが女優であり俳優であることを
劇が始まってから初めて理解した。

 

「いらっしゃいませ」と
柔らかい言葉や表情で客対応をしていたその誰もが、
舞台に上がった瞬間、別人になった。

 

役を演じるというのはこういうことか、
というのを目の当たりにしたのだが、
舞台上では、役から素の本人に戻らないところが素晴らしい。

 

どこかあまのじゃく的な見方をしていた自分は、
舞台上でセリフを言っていない出演者が
どんな表情でどこを見ているのか、
そんなところもチェックしていたのだが、
一瞬たりとも気を抜かずに登場人物になっていたと感じた。

 

帰り際に
「ありがとうございました」
と声掛けをしているのは、本当に舞台に立っていたあの人なのだろうか?
と自分の頬をつねってみたくなる衝動に駆られた。

 

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4.リーディングという上演形式

 

今回の舞台は、出演者が台本を手に持って演じる上演形式。
プログラムによると、
「私たちは相手の視線・表情・まばたき・仕草などから瞬時に、
相応しいコミュニケーションを選んでいますが、台本を手に持っていると、
どうしても視線や表情が伏せられ、コミュニケーションが取れません。
演劇はコミュニケーションの芸術ですから、これは非常に高いハードルなのです」
とのこと。

 

その通りだと思う。
彼らは全員、互いに目を合わせることなく、
台本片手に観客に向かってセリフを発して演技をしていた。

 

それがどの程度難しいのか僕にはわからないが、
逆に言えば、その難しさを観客に分からせないほど
プロフェッショナルな芝居を見ることができたのだと感じている。

 

5.ダイレクトに伝わってくる空気感

 

舞台の素晴らしさは、ここに尽きるのではないだろうか。
ほんの数メートル先に、別世界が広がっていて
非日常の空間をのぞき見できる。

 

そしてテレビや映画と違って、
今まさにライブで様々な人間模様が繰り広げられているのだ。
息遣いまで聴こえてくる距離感、
なんて贅沢なのだろうと感じた。

 

6.全体を俯瞰できる

 

例えば、有名な演劇や舞台はテレビで放映されたり、
DVDで販売されている。

 

しかし、フォーカスされアップで映るのは主演女優・俳優ばかりで
全体の雰囲気を観ることは難しい。

 

ところが今回の舞台では、
全体を俯瞰することができる距離感・スペースだったので、
出演者一人ひとりを、かなり細かく見ることができた。

 

セリフを言っている人間の邪魔をしないように
微動だにしない女優や、
黙っているのに目や表情で演技をしている俳優、
それらを見られるのは舞台ならではの素晴らしさだと思う。

 

7.生きる力をもらえる

 

出演していた俳優・女優が
全くセリフを間違えることなく(と思う)、
よどみなく1時間半の舞台を演じ切った。

 

それは見ている者に、
圧倒的なエネルギーを伝えるし、
観劇後も「自分も頑張ろう」と
思わせるのに十分なパワーだった。

 

実際に自分も、
「明日からも引き続き、仕事を頑張ろう!」
という気持ちにさせてもらった。

 

8.非日常へ誘う旅路

 

演劇というのは、作り物をあたかも「本当に存在する」ように観客に思わせる一方で、
観客の日常から非日常へ旅立つお手伝いをするものだと僕は考えている。

 

そういう意味では、女優・奥沢侑生が演じた「夜叉ケ池の主(白雪姫)」は
間違いなく僕の前に存在していた。

 

そういう非日常への旅を楽しむことができたし、
安全に日常へ戻ってくることもできた。

 

いや、安全にどころではない
最高の癒しや明日への活力という
手土産をもらいながら、だ。

 

以上が会場カメラマンとして感じた魅力だ。

 

劇団Project*Roccaは来年2月、
今度は全く異なる舞台の上演が決まっているとのこと。

 

ぜひ行かれてみてはいかがだろうか。

 

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